3DのVTuberになりたいと思ったとき、最初に気になるのが「結局いくらかかるのか」という点ではないでしょうか。3Dモデルは、既存モデルを購入して始めるなら数千円台でも用意できますが、オリジナルモデルを一から依頼する場合は数万円から十数万円、内容によっては20万円以上になることもあります。
費用に大きな差が出るのは、モデルの作り方や対応範囲、衣装や装飾の複雑さ、修正回数、キャラクターデザインの有無などが関係するためです。
この記事では、3DとLive2Dの違いを整理したうえで、3Dモデリングの価格帯、納期、依頼方法、既存モデル購入の相場、自作する場合の考え方まで分かりやすく解説します。
当ページのリンクには広告が含まれています。
3DとLive2Dの違い

VTuberモデルには、大きく分けて3DモデルとLive2Dモデルがあります。
Live2Dは、イラストをパーツ分けして動かす方式です。イラストの雰囲気を保ちやすく、配信でよく見かける見た目とも相性がよいため、雑談配信やゲーム配信では広く使われています。
基本的には顔のトラッキングのみに対応しているモデルが多く、手を振ったりする際はトラッキングではなくキーボードの任意のキー操作でアニメーションを発生させることが多いです。
一方で、3Dは立体のキャラクターを動かす方式です。正面だけでなく角度の変化に強く、全身を見せる配信、ダンス、VR空間での活動、モーションを使った演出などに向いています。
手のトラッキングにも対応していることが多く、自分が手を振るとモデルも振り、解説する際などに手で「ここをチェック!」と指すことが感覚的にできます。
見た目の好みだけでなく、どのような活動をしたいかによって向いている形式は変わります。全身を使った動きや立体感のある表現を重視するなら、3Dの方が選びやすいでしょう。
3Dモデリング依頼の価格帯
3Dモデリングの費用は、どの程度作り込むかによって大きく変わります。
目安としては、低価格帯で2万〜6万円前後、中価格帯で6万〜15万円前後、高価格帯で15万円以上を想定しておくとイメージしやすいです。
初心者・低予算向けモデル
初心者向け、または低予算向けのモデルは、2万〜6万円前後がひとつの目安です。この価格帯では、VRoid Studioベースの制作や、比較的シンプルな人型キャラクター、装飾が少ない衣装、修正回数が少なめのプランが多く見られます。
費用を抑えやすい反面、複雑な髪型やアクセサリー、人外要素、細かな衣装デザインなどは追加料金になることがあります。そのため、まずは3DのVTuberとして活動を始めてみたい人、最初の1体を低コストで用意したい人に向いています。
中価格帯モデル
中価格帯のモデルは、6万〜15万円前後が目安です。このあたりになると、見た目の完成度と自由度のバランスがよくなり、髪型や衣装の作り込み、アクセサリー追加、表情差分、用途に合わせた調整などにも対応しやすくなります。
配信で長く使いたい、ある程度オリジナリティを出したい、安すぎるモデルでは不安があるという人にとっては、この価格帯が検討しやすいラインです。個人勢がオリジナル3Dモデルを依頼する場合、最も比較対象になりやすいのはこの価格帯といえます。
高額モデル
高額モデルは、15万円以上がひとつの目安です。この価格帯になると、フルスクラッチ制作、複雑な衣装、人外・獣人・メカ系のような特殊デザイン、ギミック追加、差分制作など、工数のかかる内容が含まれやすくなります。
企業案件のような見た目を目指したい場合や、配信だけでなく動画、イベント、VRChatなど幅広い用途で長く使いたい場合は、この価格帯が候補に入ってきます。
価格が高いから優れているという単純な話ではありませんが、難しいデザインほど制作工数が増えるため、費用も上がりやすくなります。
依頼から納品までの一般的な納期目安
納期は、モデルの作り方と依頼内容によって変わります。VRoid Studioベースで比較的シンプルな内容であれば、2週間〜1か月前後で納品されるケースがあります。一方で、フルスクラッチ制作やキャラクターデザイン込みの依頼では、1〜3か月前後かかることも珍しくありません。
やり取りの回数が多い場合や、修正が重なる場合、依頼者側の確認が遅れる場合はさらに延びることがあります。配信デビューの時期をあらかじめ決めている場合は、余裕を持ったスケジュールで動く方が安心です。
3Dモデリングの依頼方法とサービスごとの相場
3Dモデルを依頼する方法としては、スキルマーケットやコミッションサービスを利用する形が一般的です。特に国内で探しやすいのは、ココナラとSKIMAです。
ココナラでの依頼相場
ココナラは出品数が多く、価格帯も幅広いため、相場を比較しながら選びやすいサービスです。低価格帯では数万円台、中価格帯では5万〜12万円前後、高額帯では15万円以上の出品も見られます。
出品者によって、VRoidベースなのか、フルスクラッチなのか、修正回数は何回までか、VRM納品に対応しているかなどが異なるため、価格だけで判断しないことが大切です。まずは相場感をつかみたい人や、レビューや実績を見ながら依頼先を探したい人に向いています。
SKIMA
SKIMAも、個人クリエイターに依頼しやすいサービスとして知られています。こちらも価格帯は幅広く、低価格帯の案件から、本格的な一括制作プランまで見つけやすいのが特徴です。
キャラクターデザイン込みの依頼や、3Dモデリングまでまとめて相談できるケースもあるため、まだイメージが固まりきっていない人にも使いやすいでしょう。
一方で、同じ価格帯でも対応範囲が大きく異なることがあるため、依頼前に作例、説明文、追加料金の条件をよく確認しておく必要があります。
既存モデルを購入する場合の価格帯
3DのVTuberをできるだけ早く始めたいなら、既存モデルを購入する方法もあります。
オーダーメイドよりも費用を抑えやすく、購入後すぐに使えるのが大きな特徴です。
既存モデルの価格帯(BOOTH)
日本国内で既存の3Dモデルを探すなら、BOOTHが代表的です。BOOTHでは、無料配布モデルから、数千円台、1万円前後のモデルまで幅広く販売されています。まずは試してみたい人であれば、数千円台でも十分スタートできます。
そのほか、国内では一部クリエイターが独自サイトやSKIMAなどで既成モデルを販売していることもありますが、探しやすさではBOOTHが中心になりやすいです。
既存モデル購入のメリット
既存モデルのメリットは、費用を抑えやすいことと、すぐに使い始められることです。オーダーメイドのように長い納期を待つ必要がなく、購入後すぐに配信環境の準備へ進めます。
また、最初から大きな予算をかけずに、3D配信が自分に合っているかを試しやすい点も利点です。
既存モデル購入のデメリット
一方で、既存モデルにはデメリットもあります。まず、見た目が他の人と重なる可能性があります。汎用モデルは多くの人が購入できるため、完全なオリジナル感は出しにくくなります。
また、自分の理想の髪型や衣装、世界観にぴったり合うとは限りません。あとから改変や追加依頼を行うと、結果として費用が増えることもあります。
さらに、商用利用の可否、改変範囲、再配布禁止などの利用規約は作品ごとに異なるため、購入前に必ず確認しておきたいところです。
キャラクターデザインを依頼してモデリングの発注もする場合の相場
まだキャラクターの見た目が決まっていない場合は、キャラクターデザインから依頼し、そのまま3Dモデリングまで発注する形になります。この場合は、モデリング単体よりも費用が上がりやすく、5万〜15万円前後が相談しやすい価格帯になりやすい一方で、内容次第では20万円以上になることもあります。
三面図の作成、衣装デザイン、表情差分、細かな設定のすり合わせまで含まれると、その分だけ工数が増えるためです。
完成イメージがまだ曖昧な人ほど、どこまで依頼したいのかを先に整理しておくと、見積もりの差が大きくなりにくくなります。たとえば「配信で使える最低限の1体がほしい」のか、「世界観まで含めてしっかり作り込みたい」のかで、必要な予算は大きく変わります。
自作してみるのもおすすめ
時間をかけられるなら、自作も十分選択肢に入ります。
Blenderは無料で使える3DCGソフトで、解説動画や解説記事も多く、学びながら制作しやすい環境があります。操作を覚える必要はありますが、長く活動することを考えると、自分で調整できるようになるのは大きな強みです。
もっと手軽に始めたい場合は、VRoid Studioも選びやすいソフトです。ゲームのキャラクターメイクに近い感覚で見た目を作れるため、3D制作の経験がなくても取り組みやすいのが魅力です。
費用を抑えたい人、自分で細かく調整したい人、制作そのものに興味がある人には自作が向いています。一方で、早く活動を始めたい人や、完成度を優先したい人、制作に時間をかけたくない人は、依頼した方が結果的に効率がよい場合もあります。
まとめ
3DのVTuberになるための費用は、どの方法を選ぶかによって大きく変わります。
既存モデルを購入して始めるなら数千円台から、低価格帯の依頼なら2万〜6万円前後、中価格帯なら6万〜15万円前後、高価格帯では15万円以上が目安になります。さらに、キャラクターデザインからまとめて依頼する場合は、10万円以上を見込んでおくと考えやすいでしょう。
大切なのは、価格だけで決めるのではなく、自分がどのような活動をしたいのかを先に整理することです。配信中心で使えれば十分なのか、動画やVR空間でも活用したいのか、オリジナリティをどこまで重視するのかによって、必要なモデルの種類や予算は変わります。
まずは用途を明確にし、そのうえで依頼・購入・自作のどれが合っているかを考えると、無理のない形で3DのVTuber活動を始めやすくなります。
