「VTuberを始めたいけれど、イラストはどこに依頼すればいいの?」「相場はいくらくらい?」と悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
VTuber用のイラスト依頼は、普通の一枚絵の依頼とは少し勝手が違います。Live2Dで動かす前提なら、見た目がかわいいだけではなく、モデリングしやすいようにパーツ分けされたデータが必要になるからです。
この記事では、VTuber向けイラストの依頼先、相場、価格差が出るポイント、そのまま使える依頼文テンプレートまで、初心者にもわかりやすく解説します。
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オリジナルのLive2D VTuberになるには「イラスト」と「モデリング」が必要
オリジナルのLive2D VTuberを作る場合、基本的に必要になるのはイラストとモデリングの2工程です。
イラストレーターは、キャラクターデザインや立ち絵を作るだけでなく、Live2Dで動かせるように髪、目、口、腕、服などを部位ごとに分けたPSDデータを用意します。これがいわゆるパーツ分けです。

(この画像はLive2D社からの引用ですが、実際は目のハイライトや光彩、まつげなど、もっと細かく分ける人が多いです。)
その後、モデラーがそのPSDをもとに、まばたき、口の開閉、顔の角度、髪揺れなどの動きを設定していきます。
なお、イラストからモデリングまで一人で対応できるクリエイターもいますが、実際には「イラストのみ」、「モデリングのみ」、「一括対応」で分かれていることが多いです。
この記事では、その中でもイラストレーターにパーツ分けイラストだけを依頼するケースを中心に解説します。
もし依頼するイラストレーターにLive2D用パーツ分けの経験が少ない場合は、先にモデラーを決めておき、必要なレイヤー構成や可動域の希望を共有しておくと進行がスムーズです。
VTuberのイラスト依頼はどこでできる?
1. nizima
nizimaは、Live2D社が運営する公式マーケットです。VTuber向けモデルやイラスト、オーダーメイド依頼に対応しており、Live2D用のパーツ分けや仕様に理解のあるクリエイターを探しやすいのが強みです。
「VTuber向け」「Live2D用」「パーツ分けイラスト」など、目的に近い実績を見つけやすく、完成品の雰囲気も確認しやすいのがメリットです。その反面、人気のクリエイターは受付停止中だったり、納期が長めになったりすることがあります。
nizimaの紹介ページや、オーダーメイドガイドもあわせて確認しておくと流れがつかみやすいです。
2. ココナラ
ココナラの「VTuberキャラデザ・パーツ分け制作」カテゴリは、初心者にも使いやすい定番の依頼先です。
価格帯が広く、実績、絵柄、修正対応、納期などを比較しやすいのが魅力です。見積もり相談もしやすいため、予算が決まっている人や、複数人を比較して選びたい人に向いています。
また、VTuberイラスト・モデリング全体のカテゴリもあるため、あとからモデラー探しまで広げやすいのも利点です。
3. SKIMA
SKIMAのVTuber・モデリング依頼ページも、VTuber向けイラスト依頼先として有力です。
コミッション形式で依頼できるほか、リクエストを出して提案を集める使い方もできます。ココナラよりやや作家寄りの雰囲気があり、絵柄の好みで探したい人と相性がいい傾向があります。
4. つなぐ
つなぐも、イラスト依頼や公開依頼ができる国産サービスです。比較的新しい案件の探し方をしたい場合や、公開依頼で提案を集めたい場合に候補になります。
サービスごとにルールや手数料、リテイク可否が異なるため、購入前に各商品の説明をしっかり確認しましょう。
5. X(旧Twitter)で直接探す
Xで「VTuber イラスト 依頼」「Live2D パーツ分け 依頼」などで検索して、直接クリエイターに相談する方法もあります。
この方法は、好みの絵柄を見つけやすい一方で、やり取り、支払い方法、権利関係、納品形式の確認を自分でしっかり進める必要があります。プラットフォーム経由より自由度は高いですが、初心者は条件整理を丁寧に行うのが前提です。
SkebはVTuberのパーツ分け依頼にはあまり向かない
Skebは人気サービスですが、VTuber用のパーツ分けイラスト依頼には基本的にあまり向きません。
理由は、Skebでは見積もり・打ち合わせ・リテイクに制限があり、細かなすり合わせがしにくいからです。VTuber向けイラストは、髪の分け方、表情差分、可動域、PSDのレイヤー構造など、事前に決めたいことが多いため、相談前提の依頼先の方が相性がいいです。
参考として、Skebのクライアントガイドラインも確認しておくと判断しやすいでしょう。
VTuberイラスト依頼の相場
VTuber用のパーツ分けイラストは、通常の一枚絵より高くなりやすい傾向があります。理由は、見た目の完成度だけでなく、モデリング用の構造を意識して描く必要があるためです。
相場は依頼内容によって大きく変わりますが、パーツ分けイラスト単体なら3万円〜8万円前後がひとつの目安です。キャラデザ込み、全身、高密度な装飾、左右非対称、差分多めといった条件が増えると、5万円〜10万円以上になることも珍しくありません。
| 価格帯 | 依頼内容の目安 |
|---|---|
| 2万円〜4万円前後 | 既存デザインあり、シンプル寄り、上半身〜全身の簡易構成、左右対称が多め、差分少なめ |
| 5万円〜8万円前後 | 全身、ある程度しっかりしたパーツ分け、髪や衣装の作り込みあり、表情差分や小物追加にも対応 |
| 10万円以上 | キャラデザ込み、装飾が多い、左右非対称、三面図や差分が多い、実績非公開や権利条件の調整あり |
なお、価格は「安ければお得」とは限りません。VTuber用のイラストでは、あとからモデラーが困らないデータになっているかが非常に重要です。立ち絵が上手でも、Live2D向けのパーツ分けに慣れていないケースは普通にあります。
同じVTuberイラスト依頼でも値段が変わる理由
VTuberイラストの価格差は、主に次のような要素で決まります。
- キャラクターデザインから作るか(ゼロから考えるほど高くなりやすい)
- 描き込み量(髪の情報量、衣装装飾、アクセサリーの多さ)
- パーツ数(前髪の束、袖、腕、手、服の可動部分など)
- 左右非対称の有無(非対称は工数が増えやすい)
- 描写範囲(バストアップ、腰上、全身)
- 差分の数(表情、衣装、髪型、小物)
- 三面図や設定資料の有無
- 商用利用・グッズ化・収益化の範囲
- 実績公開の可否(非公開は追加料金になることがある)
- 修正回数や対応範囲
特に初心者が見落としやすいのは、「キャラデザ料が別」、「商用利用が別」、「実績公開不可が別料金」というパターンです。見積もり時点で必ず確認しておきましょう。
依頼前に決めておきたいこと
依頼文を書く前に、最低限以下を整理しておくと話が早くなります。
- 活動予定の媒体(YouTube、Twitch、IRIAMなど)
- モチーフ(例:うさぎ、天使、和風、サイバーなど)
- 性別イメージ、年齢感、雰囲気
- テーマカラー
- 髪型、目の形、服装の方向性
- バストアップ・腰上・全身のどれが必要か
- 参考画像や参考キャラの雰囲気
- 絶対に入れたい要素、逆に避けたい要素
- 予算
- 希望納期
- 収益化、グッズ化、SNS使用などの用途
- モデラーが決まっているかどうか
ここが曖昧なまま相談すると、途中で認識ズレが起きやすくなります。
特に「わからないのでお任せで」「あなたの絵なら何でも好きです」とだけ伝えるのは危険です。いったん受けてもらえても、後から「やっぱり違う」となって修正が増えやすく、双方にとってしんどい進行になりがちです。
VTuberイラスト依頼の文章テンプレート
以下は、そのまま使いやすい相談用テンプレートです。必要に応じて削って使ってください。
はじめまして。VTuber活動用のLive2D向けイラスト制作についてご相談したく、ご連絡しました。 【使用目的】 YouTube / Twitch などでの配信活動 収益化予定:あり / なし グッズ化予定:あり / なし / 未定 【依頼したい内容】 ・VTuber向けのパーツ分けイラスト制作 ・納品形式:PSD、透過PNG ・描写範囲:全身 / 腰上 / バストアップ ・キャラクターデザイン:あり / なし(なしの場合はデザインから相談希望) 【キャラクターの希望】 ・モチーフ: ・テーマカラー: ・性別や雰囲気: ・髪型: ・服装イメージ: ・入れたい要素: ・避けたい要素: 【参考資料】 ・参考画像: ・近い雰囲気のイメージ: 【モデリングについて】 ・モデラーは決定済み / 未定 ・別のモデラーに依頼予定のため、必要があれば仕様のすり合わせをお願いしたいです 【希望納期】 ○月頃まで 【予算】 ○万円前後 【確認したいこと】 1. VTuber向けのパーツ分けイラスト制作は可能でしょうか 2. Live2D用パーツ分けの対応範囲を教えていただけますか 3. モデラーとの仕様すり合わせが必要な場合、対応可能でしょうか 4. 修正回数、納品形式、商用利用の条件を教えていただけますか ご検討いただけましたら幸いです。よろしくお願いいたします。
依頼するときに確認したいポイント
- Live2D用パーツ分けの実績があるか
- PSD納品に対応しているか
- モデラーと連携できるか
- 修正回数は何回までか
- 商用利用・収益化・グッズ化の範囲
- 実績公開の可否
- 納期の目安
- パーツ不足が出た場合の追加対応
特に大事なのは、「モデリングで不足が見つかったとき、追加修正は可能か」という点です。完成したように見えても、モデラーが触ると「この部分が分かれていない」「この角度のための描き足しが必要」ということは普通に起こります。
VTuberイラスト依頼で失敗しないコツ
ポートフォリオは「VTuber実績」で見る
普通の立ち絵や一枚絵が上手でも、Live2D向けのパーツ分けが得意とは限りません。できれば実際にVTuber向けパーツ分けをした実績を見て判断しましょう。
参考資料は3〜5枚くらい出す
「この髪型が近い」「服はこの方向」「色味はこれくらい」といった参考資料があると、認識ズレが減ります。言葉だけで説明するより、かなり伝わりやすくなります。
「好き」と「必須」を分けて伝える
たとえば「白髪系が好き」「でも黒髪でもOK」のように、絶対条件と希望条件を分けると、クリエイター側も提案しやすくなります。
予算は最初に出した方が早い
予算を伏せたまま相談すると、お互いに無駄な往復が増えやすいです。最初に「○万円前後」と伝えた方が、可能な範囲で提案してもらいやすくなります。
権利関係は必ず文章で確認する
収益化、切り抜き、SNS投稿、グッズ化、新衣装追加など、将来的にやりたいことがあるなら先に伝えましょう。あとから「それは別料金です」「その用途は不可です」となるのを避けやすくなります。
まとめ
VTuberイラスト依頼で失敗しないためには、絵柄だけでなく、Live2D向けパーツ分けへの理解があるかをしっかり確認することが大切です。
依頼先としては、nizima、ココナラ、SKIMAあたりが探しやすく、初心者にも比較的使いやすい選択肢です。Xで直接依頼する方法もありますが、条件整理がより重要になります。SkebはVTuber用の細かいすり合わせにはあまり向きません。
相場は内容次第で幅がありますが、パーツ分けイラスト単体なら3万円〜8万円前後を目安にしつつ、キャラデザ込みや装飾が多い場合は10万円以上も視野に入れておくと現実的です。
そして何より、依頼文は具体的な方がうまくいきます。モチーフ、色、髪型、服装、用途、予算、納期を整理して、クリエイターが判断しやすい形で相談してみてください。
「かわいいVTuberを作りたい」だけで進めると、だいたい途中で迷子になります。最初の情報整理が、いちばん効きます。
